2008年6月30日月曜日

Because the economy and money-21

さて、その事実とは、なんだったのか、なぜ、彼がここまで、自分の家に帰りたくなかったのか。
なぜ、毎夜、お金Moneyを使って飲み歩くのか?なぜ、給料Salaryを全部使ってしまったのか、それでも足りなくて、サラ金Consumer financeに、手を出したのか。
その答えが、ポツポツと語られ始めました。
「実はね、俺、家が嫌いじゃないよ、女房、子供が、嫌いなわけないだろう!」少し彼の目が涙ぐんでいます。「俺はね、お袋が嫌いなんだよ!」
「なんで?お前さんの大事なお袋だろうし、お前さんを産んで育ててくれた、お袋さんじゃないか、なんでだよ?」と、聞き返しました。すると、彼が話し始めました。
「俺しか、知らないんだけど、俺、見ちゃったんだ。」
「何を?ダヨ」と、すると彼は・・・
「俺が高校のときだけど、学校から帰ってきたら、親父が居なくて、多分、畑か、田んぼにでも行って仕事
してたんだろうけど、そん時、俺は、見てはいけないものを見てしまったんだ。
お袋が、近所の男と家の中で・・・やってたんだよ・・・。それ以来、俺は自分の胸の中だけに見たことを閉まってきたけど、それ以来、どうしても、お袋の顔を見るのがいやなんだ、このことは、誰にも言っていない、弟にも・・マスターに話したのが初めてだ。」
「エ!そうか、そういうことだったのか。」あと、しばらくは何も言えませんでした。
男にとっては、母は、最初の異性でもあるし、恋人でもあるし、彼のショックは相当、分かるし理解できるものでした。
とにかく、その日は、「まあ、飲め!飲め!今日のところは、飲め!飲んで忘れろ!」と、くらいしか、言えませんでした。
自分の身に置き換えても、相当、引きずる問題です。どう、接したらよいか結局分かりませんでした。(続く)