2008年6月25日水曜日

Because the economy and money-17

さて、彼(たっ君)の計画Planは、ビジネスホテルを建設し、その中にレストラン、自分の住まいなどを、いっしょに計画し、融資先Borrowersを募る。と、いうものでした。
彼は、一生懸命、図面を書き、売上計画書Sales Planも作成し、不動産の会社を通して、融資先Borrowers, をお願いし、また、方々、金策Raise moneyもしました。
しかし、その努力は報われることは、ありませんでした。
知り合いの、不動産会社も、建設会社も、彼の希望には冷たいものでした。
やはり、全てが、坂を転がるように、悪いほうへ、悪いほうへと、向かっていきます。
人生Lifeとは、こんなものでしょうか?一旦、転げ落ちるとブレーキが効かないどころか、支えて、止めてくれる人も、助けてくれる人もいないのです。
結局、その計画も頓挫し、そして、金融機関Financial institutionsからの最後通告Ultimatumがきました。いよいよ、差し押さえSeizureと競売Auctionです。
それから、数ヶ月、彼の家屋は壊されることになりました。
そして、彼から私に電話がきました。「きてくれ、話があるし、お願いがある」
私は、彼のところへ行きました。すると、必要なものや道具は全て、あげる、と、いうことでした。
だから、お願いがある・・と、それは、彼の家の先祖代々の仏壇を預かってほしいと、いうことでした。私は、そんな大事なものは、彼のお姉さんか、妹さんだろうと、願いを拒み、彼の姉妹に連絡をしました。そして、彼の妹さんが引き取ってくれることになりました。
数日後、彼から、都会へ出て、生きていくからと連絡があり、近くの駅まで見送っていくことにしました。彼は、別れ際に、彼の大事にしていた、オメガの腕時計を、私にくれて、元気でな!
その、時計、俺だと思って大事にしてくれよ。彼は笑いながら電車に乗っていきました。
その後、相変わらず、移動販売やデパートでの催事販売などをやっていたようです。
そして、脳梗塞で倒れ、心臓病で倒れ、いまは、身体障害者として、生活しています。
それでも、彼は、明るく、周りの人気者で生活しているようです。
そう、今でも、ときどき、冗談混じりで電話がきます。元気だな・・・と・・。(続く)